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香港の私房菜・プライベートキッチン [香港・グルメ]

今回の香港旅行のメインイベントになったプライベートキッチンでのお食事。前から興味はあったものの、なかなか行く機会がなかったので初挑戦です。プライベートキッチン・「私房菜」はシェフが自宅のダイニングをレストランにして料理を作ってくれるというもの。いつもお世話になっている香港在住のお友達が「周先生のプライベートキッチンに行こうよ!」と誘ってくれました。周先生って誰?と思いつつ、気軽な格好でいいよってことで予約してもらいました。

まずは尖沙咀のジャッキー・チェンのフィットネスクラブ前で待ち合わせ。(別に意味はございません)地下鉄で上環へ。昼間は乾物屋さんで賑わう街も夜はほとんどシャッターが閉まっていて暗いです。その中の1件のビル、「え〜?この階段上がるの?」って感じの古びたビルの階段を上がりエレベーターに乗って5階へ。出迎えてくれた周先生はなんと、テレビで見たことのあるあの人でした!

なぜか、ミネラルウォーターのラベルにもなっちゃってる周中さんです。シェフの格好だとちょっと怖そうなんだけど、実際は笑顔の優しい香港のおじちゃんって感じの人。「今日はほんとは休みだったんだよ〜」って言いながらTシャツ姿で出迎えてくれました。

ちなみに周さんは、元HYATT REGENCY HONGKONG「凱悦軒」で総料理長だった有名な人。日本でも白金にお店を持ち、今では香港と東京を行き来する生活だとか。白金のお店なんか到底行けそうにないよ〜って思うと、なんだかちょっと緊張してきます。
お茶を入れてくれるのは周さんの奥様で、優しい笑顔のとっても気さくな方。これがあの有名なシェフと奥様なの?って意外な感じ。

さてさて、まず最初に出てきたのは、周さんの「ヌーベル・シノワーズ」の象徴とも言える「パパイヤの蒸しスープ」。
くり抜いたパパイヤの中にフカヒレスープが入っていて、ほんのり甘くて上品なお味!まわりのパパイヤもスプーンですくっていっしょに食べます。

次は洋梨にふわふわのエビのすり身と鶏の挽き肉を詰めたもの。翡翠色のソースはほうれん草で作ったものだそうです。


色鮮やかなでっかいトマトの中には、淡い味のトマトソースで和えたアワビがいっぱい。こんなにおいしいトマトは久しぶりとか言いながら、ふちのトマトもかじって笑われました。

周さんは、くり抜くのが好きなんだねって言いながら私たちは黙々とトマトを掘って食べます。その間も奥様はにこにことお茶を注いで下さり実にタイミング良く次のお料理が出てきます。
次はあまり日本ではお目にかかれないドラゴンフルーツの中にプリプリのエビがたくさん詰まったもの。ドラゴンフルーツは見た目ほどハデな味ではなく、エビの甘さとマッチして今まで味わったことのないおいしさです。

こちらは貝とズッキーニ、黄色いピーマンの炒め物。なんとも言えない香りがするなと思ったら、周さんが中国から取り寄せた木の芽で炒めたからなんですって。そういえば中華料理なのに油を使ったものが少ないですねって言うと、「油を買うお金がないんだよ!」と周さん。何をおっしゃる総料理長さんって感じです…。

そろそろお腹もふくれてきたなーと思った頃、出てきたのは烏龍茶のお茶漬け。軽く揚げたごはんに青菜と松の実を散らし、上から烏龍茶をかけていただきます。すごくあっさりしてて、これならまだまだいけそう!

蓮の葉の蒸しご飯は貝柱が入っていて、お腹いっぱいでもやめられないおいしさ。食べ終わった後の蓮の葉の中にデジカメがきっちり収まりそうなくらいの大きさだったので、こちらもペロリと平らげました!「さっきお腹いっぱいって言ったじゃん!」ってするどいツッコミが友だちから入ります。

デザートは大好きなマンゴープリン?ではなく、マンゴーとバナナをミックスしたのトロトロのムースにツバメの巣が乗っています。お肌に良さそうなものばっかりで幸せ。このまま帰りたくない、この横っちょで寝てってもいいですか〜?明日の朝ご飯もお願いします〜!なんてリラックスしすぎな私たち3人。お料理だけじゃなくて周ご夫妻の暖かい笑顔に癒された気分で、友達の家にいるみたい。

周さん手書きの「お品書き」。A4のコピー用紙に無造作に書かれたところがなんとも。白金のお店は行けそうにないけど、香港の方ならリラックスできるし、また行きたいな。ちなみにお店(?)の名前は「周菜」ですが、看板も何も出ていません。料金はコースのみで、私たちがいただいたのがHK$800。日本で食べるよりかなりお得だと思います。それにシェフ独り占めって感じだしね。


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ж鳳爪

おお、これがプライベートキッチンなんですね! 素人で評判の人が
やっている所もあると聞いていましたが、そんなに有名な人のとは^^
まさにヌーベル・・・なお料理の数々!! くり抜き4連発にはビックリ
ですね。 伊勢海老とドラゴンフルーツの組合せが気になりました。
烏龍茶のお茶漬け風にも、とても惹かれます♪
手書きのメニューは、宝物になりそう^^ ステキな体験されましたね!
by ж鳳爪 (2007-05-29 01:39) 

シェフ、私も街中でお見かけしたことがありますよ。(笑)
あいかわらず、くりぬくのが好きな方ですねえ・・
by (2007-05-29 07:43) 

blue

*鳳爪さん、nice&コメントありがとうございます。
どれもあっさり味でとってもおいしかったですよ〜。ドラゴンフルーツは買って食べようとは思わないけど、素材の味をわかってる人が作るとこうなるんだ!って感心しました。自家製XO醤のおみやげまでいただいちゃいました。

サフランさん、nice&コメントありがとうございます。
有名シェフが隣のキッチンで、ガス栓ひねるカチッっていう音が聞こえるってちょっと笑えますよ。あれだけきれいにくり抜くのもプロの技ですね。
by blue (2007-05-29 22:44) 

bassman

あいや!ほわぁ~、ほうさいれいあ~。

是非食べたい。はーかう、やうちょい、せっぱん、などだけが広東料理じゃないですねぇ。あぁお腹すいてきた。いつも一人で行くから、こういうところは行けなさそう…。こりゃいい旅の思い出ですな。ふ~む。色もきれいだし、ほんまにおいしそう。
by bassman (2007-05-30 18:39) 

blue

bassmanさん、ありがとうございます。
見た目も料理のうちですよね。ほんときれいでしたよ。一人で行ってシェフとマンツーマンなんてのもいいんじゃないですか〜!
by blue (2007-05-31 17:27) 

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